記事の要点: 王十里のリトゥオ(Elravie Re2O)は、コラーゲンやエラスチンなどを含むECM(細胞外マトリックス)成分を直接補う点が、従来のスキンブースターと異なる施術です。 リジュランやジュベルックとは使う成分も働き方も違うため、肌の厚みやハリの状態、ボリューム不足の有無を確認したうえで、自分に合うかを判断することが大切です。
王十里リトゥオは、どんな成分を肌に補う施術ですか?
リトゥオは、肌の土台となるECM(細胞外マトリックス)に注目した施術です。ECMとは、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸など、肌の形を保ち、ハリや水分を支える成分が細胞の間で作っている構造のことをいいます。
ちょっと難しそうに聞こえますよね。でも、肌の細胞が収まっている「網目状の足場」とイメージしていただくと分かりやすいと思います。
年齢を重ねると、コラーゲンが減るだけでなく、このECMの構成や並び方にも変化が出てきます。その結果、肌が以前より薄くなったり、ハリが落ちたり、小じわが目立ち始めたりすることがあります。
リトゥオは、人の真皮組織から細胞を取り除き、残ったECMを加工した無細胞同種真皮(hADM)を使用します。コラーゲンをはじめとするECM成分を直接補う方式という点が大きな特徴です。
💡 リトゥオの特徴は、ECM(コラーゲン・エラスチンなど)の構成成分を「直接補う」ことです。
リトゥオは、リジュランやジュベルックと何が違いますか?
リジュランやジュベルックも、ハリやキメのケアでよく話題に上がる施術です。そのため、どれも似たような効果を期待する施術だと思われがちですが、実はそうとは限りません。
三つとも肌の状態を整える目的で検討できますが、使う成分と働き方が違うからです。代表的な違いを表にまとめました。
リトゥオはECM成分そのものを補うという点で、アプローチが他の二つとは異なります。そのため、肌が以前より薄くハリが落ちたと感じる方や、小じわとキメの変化が同時に気になる方が検討しやすい施術です。
特にECM成分を補う方式なので、肌の構造的な変化も含めて見ていきたい場合に関心を持たれることが多いです。
リトゥオ・リジュラン・ジュベルックの比較
区分 | 主な成分 | 働き方 |
|---|---|---|
リジュラン | PN(ポリヌクレオチド) | PN成分を活用し、組織の回復と肌状態の改善を目指す |
ジュベルック | PDLLA + HA | コラーゲン生成を促す |
リトゥオ | hADM(無細胞同種真皮) | コラーゲン・エラスチンなどECM構成成分を直接補う |
リトゥオは、自分の肌にも合うでしょうか?
ここまで読んで、いちばん気になるのは「私にも合うの?」というところですよね。私は施術を考えるとき、まず患者さんがどんな変化を感じているのかを確認するようにしています。同じ「ハリ不足」の悩みでも、実際の状態や原因は人によって違うからです。
そのため、大きく三つのポイントに分けて確認する必要があります。
肌の厚みとハリの状態:肌が薄くなって小じわが増えたのか、一時的な乾燥やバリア機能の変化が大きいのかを見極めます。敏感な状態や炎症がある場合は、注入施術より先に肌を落ち着かせる過程が必要になることもあります。
ボリューム減少とたるみの有無:頬がこけて見える場合、ハリの問題なのか、脂肪が減ったことによる変化なのかを区別します。ECM成分を補う施術なので、ボリューム不足やたるみが主な悩みなら、他の施術も一緒に検討したほうがよい場合があります。
肌の反応と日常生活への影響:過去の施術歴や、注射後に腫れやあざが長引いた経験もあわせて確認します。
💡 リトゥオも注入施術のため、腫れ・あざ・赤み・痛みが出ることがあり、炎症やしこりの可能性も考慮が必要です。
リトゥオを検討するとき、何を大切に決めるべきですか?
リトゥオにも注入施術ならではの反応が出ることがあるため、大事な予定がある方は、予想される反応と回復の過程まで含めて、施術の時期を計画しておくと安心です。
私は、「施術を受けられること」と「今の自分に必要な施術」は別だと考えています。リトゥオがECM成分を補う特徴を持っているからといって、すべての悩みに合うわけではありません。
何より大切にしているのは、患者さんが期待する変化と、施術で実際に期待できる変化がどれだけ一致しているかです。どんなに良い成分を使っても、いちばん気になる部分に役立たなければ、物足りなさが残ってしまいますよね。
だからこそ、施術のメリットだけをお伝えするのではなく、どんな点には役立つ可能性があり、どんな点は期待しにくいのかを正直にお話しすることが、医療者の役割だと考えています。施術後の肌と日常を一緒に過ごすのは、ほかでもない患者さんご自身だからです。
リトゥオを検討されているなら、他のスキンブースターより優れているかどうかを比べるよりも、自分の肌にどんな変化が期待できるのかをしっかり確認したうえで決めていただきたいと思います。
よくある質問
リトゥオとは、どんな施術ですか?
人の真皮組織から細胞を取り除き、残ったECM(細胞外マトリックス)を加工した無細胞同種真皮(hADM)を使う施術です。コラーゲンやエラスチンなど、ECMの構成成分を直接補う方式という点が特徴です。
リトゥオとリジュラン、ジュベルックはどう違いますか?
主な成分と働き方が異なります。リジュランはPN(ポリヌクレオチド)を活用して組織の回復と肌状態の改善を目指し、ジュベルックはPDLLAとHAでコラーゲン生成を促します。一方リトゥオはhADMを使い、ECM構成成分を直接補います。
どんな肌の悩みで、リトゥオを検討できますか?
肌が以前より薄くハリが落ちたと感じる方や、小じわとキメの変化が同時に気になる方が検討できます。ただし、効果の感じ方には個人差があり、実際の肌状態によって適した施術は異なります。
ボリューム不足やたるみが主な悩みの場合も、リトゥオで十分ですか?
リトゥオはECM成分を補う施術のため、ボリューム不足やたるみが主な悩みの場合は、他の施術もあわせて検討したほうがよいことがあります。ハリの問題なのか脂肪の減少による変化なのかを診察で確認することが大切です。
施術後に、どんな反応が出る可能性がありますか?
注入施術のため、腫れ、あざ、赤み、痛みなどが出ることがあり、まれに炎症やしこりの可能性も考慮する必要があります。大事な予定がある場合は、予想される反応と回復の過程を踏まえて時期を計画すると安心です。