記事の要点: リフティングは、ウルセラ・シュリンクのような超音波系と、サーマクール・オリジオのような高周波系に大きく分かれ、**自分の肌に合う施術は、たるみの位置・肌の厚みと弾力・脂肪量**を確認して選ぶのが基本です。 有名な施術だからといって誰にでも合うとは限りませんので、カウンセリングでどこを確認し、なぜその方法を考えるのかを十分に説明してもらうことが大切です。
リフティングはどれも同じ仕組みで働くのですか?
いいえ、同じではありません。リフティングは肌の内側に熱刺激を与えて、コラーゲンの変化や弾力の改善を促す施術という点は共通していますが、どんなエネルギーを使い、どう届けるかによって違いが出てきます。
大きく分けると、超音波(HIFU)と高周波(RF)の2種類です。超音波は肌の特定の深さに熱を集中させ、高周波は組織に電流を流して熱を発生させる、とイメージしていただくと分かりやすいと思います。
ただし、超音波はたるみだけ、高周波は弾力だけというわけではありません。2つの方式の対応範囲は重なることもありますので、「この装置はこの悩み専用」と決めつけないほうがよいですよ。
超音波と高周波の違い
区分 | 超音波 | 高周波 |
|---|---|---|
代表的な装置 | ウルセラ、シュリンク | サーマクール、オリジオ |
エネルギー | 集束超音波(HIFU) | 高周波(RF) |
作用の仕方 | 肌の特定の深さに熱を集中 | 肌組織に高周波を届けて熱を発生 |
主に検討される悩み | 頬・フェイスラインのたるみ | 弾力低下・小じわ |
代表的なリフティングの種類にはどんな違いがありますか?
同じエネルギーを使う装置でも、機能や当て方には違いがあります。ここでは代表的な4つの装置を順番にご紹介しますね。
ウルセラ プライム(Ultherapy PRIME)は、リアルタイムの超音波画像で肌の内部構造を確認しながらエネルギーを届ける装置です。組織を見ながら深さを確認できるのが特徴で、頬の下やフェイスラインなど、たるみが気になる部位で検討されることがあります。
シュリンク ユニバースも超音波を使いますが、複数のカートリッジと2種類の照射モードを使い分けられる点が違います。顔の広い範囲から、狭くて凹凸のある部位まで、状態に合わせて当て方を変えられるんです。
高周波のサーマクール FLXとオリジオは、どんな方に検討されますか?
サーマクール FLXは、高周波エネルギーを組織に届けて、コラーゲンの収縮と再形成を促す装置です。エネルギーの伝わり方を調整する機能と冷却システムを備えており、弾力が落ちてきた方や、小じわが気になる方で検討されます。
オリジオも高周波を使う装置で、弾力の低下や小じわの悩みで検討されます。同じ高周波系のサーマクールとも、装置ごとの細かな機能には違いがあるんですよ。
ここまでは、リフティングを調べたことがある方なら、すでにご存じの内容かもしれません。でも私がいちばんお伝えしたいのは、よく知られた施術だからといって、誰にでも合うわけではないということです。顔の状態も、期待する変化も、人によって違いますから。
だから私は、カウンセリングで「どこがいちばん気になりますか?」「どんな変化を期待していますか?」と、まずお聞きするようにしています。
💡 装置の名前より先に、自分の悩みと期待する変化を整理しておくと、カウンセリングがスムーズに進みます。
自分に合うリフティングを選ぶとき、何を確認すればいいですか?
私が実際に確認するポイントは、大きく3つあります。まず1つ目はたるみが出ている位置です。同じフェイスラインの悩みでも、頬の下側が下がって輪郭がぼやけている場合もあれば、顎下の脂肪で重たく見える場合もあります。見た目が似ていても原因が違うので、どこに変化が出ているかを先に見極める必要があるんです。
2つ目は肌の厚みと弾力です。肌が薄くなって小じわが増えている場合と、たるみ自体が目立つ場合とでは、アプローチが変わります。厚みと弾力の状態を確認したうえで、どの深さにエネルギーを届けるかを考えます。
3つ目は脂肪の量と顔の輪郭です。顔の脂肪が少ない方や、頬のこけがある方は、より慎重に進める必要があります。施術後に脂肪が減ってしまうと、かえってこけが目立って見える可能性もあるためです。そのため、脂肪がどの部位にどれくらいあるかも一緒に確認しています。
たるみが出ている位置(頬の下・顎下など)
肌の厚みと弾力の状態
脂肪の量と顔の輪郭
リフティングで本当に大切なのは、強いパワーやショット数でしょうか?
私は、強いエネルギーを使うことや、ショット数を多くすることが大事なわけではないと考えています。どの部位に、どの深さで、どのくらいのエネルギーを届けるかを判断する過程のほうが、ずっと重要だからです。
同じリフティングでも、すべての顔に同じ方法で当てることはできません。もちろん、施術後には赤みやむくみ、痛みなどが出ることがありますし、変化の程度にも個人差があります。
だからこそ、聖水・王十里エリアで皮膚科を探している方には、自分の顔のどこを確認し、なぜその方法を考えるのかを、十分に説明してもらってほしいと思います。ショット数や価格だけでなく、診察の内容で比べてみてくださいね。
期待していた変化を思い描いて施術を受けたのに、望んでいた結果と違っていたら、がっかりしてしまいますよね。だから私は、皮膚科医として「自分の肌だったらどうするか」を考える気持ちが大切だと思っています。自分の肌なら、どこから確認するか、どんな施術が必要か、どんな点に気をつけるか。そうやって、もう一度考えるんです。
リフティングを検討されているなら、今日お話しした内容を参考に、自分にどんな方法が必要なのかをしっかり理解してから決めていただけたらと思います。
💡 リフティングは、エネルギーの強さより「どこに・どの深さで・どれくらい」届けるかの判断が大切です。
よくある質問
ウルセラとサーマクールの違いは何ですか?
ウルセラは集束超音波(HIFU)を使い、肌の特定の深さに熱を集中させる方式です。サーマクールは高周波(RF)を使い、組織に熱を伝える方式です。一般的に、超音波は頬・フェイスラインのたるみ、高周波は弾力低下や小じわで検討されることが多いですが、適用範囲は重なることもあります。どちらが合うかは肌の状態によって異なります。
フェイスラインがたるんで見えるとき、どのリフティングを選べばいいですか?
フェイスラインの悩みでも、頬の下側が下がっている場合と、顎下の脂肪で重たく見える場合とでは原因が異なります。そのため、特定の装置を先に決めるのではなく、たるみの位置・肌の厚みと弾力・脂肪量を診察で確認したうえで検討することが大切です。
リフティングはパワーが強くてショット数が多いほど良いのですか?
必ずしもそうとは言えません。大切なのは、どの部位に、どの深さで、どの程度のエネルギーを届けるかという判断です。強いエネルギーや多いショット数が、すべての方に適しているわけではなく、顔の状態によって適切な方法は異なります。
脂肪が少ない顔や、頬のこけがある場合も受けられますか?
脂肪が少ない方や頬のこけがある方は、より慎重な判断が必要です。施術後に脂肪が減ると、こけがかえって目立って見える可能性があるためです。脂肪がどの部位にどれくらいあるかを確認し、担当医とよく相談して決めることをおすすめします。
リフティング後に出やすい症状はありますか?
施術後に、赤み・むくみ・痛みなどが出ることがあります。変化の程度や回復の速さには個人差があるため、施術前に起こりうる症状と注意点について、十分な説明を受けておくと安心です。